鼓動が 早まった気がした。





君はもう変わってしまったのかな











今日は氷帝と練習試合の日。
が通ってる学校だから会えるかもしれないと妙に期待してしまう自分が情けない。

ふふ、僕も随分諦めが悪いね。まぁわかっていることだけど。
だけは、絶対に譲れない大切な人だから。





僕を一番わかってくれた人だから・・。


例え変わってしまっていてもかまわない





思い出で・・終わらせたくないんだ。
















それから間も無くして


ウォーミングアップが終わり一息ついていると明るい笑い声が聞こえてきた。
なんだろうと声の聞こえる方向を見ると、氷帝の選手と1人の女の子が楽しそうに話している。





マネージャー・・・かな?
確か氷帝にマネ−ジャーは居なかったはずだけど・・。


よく見てみると、凄く懐かしい感じがする。

しかもその女の子は氷帝の選手に抱きつかれている。




ふいに、胸の中にドロッとした醜い嫌な感情が生まれる。


なんだろう・・・この感じ。






楽しそうに笑う顔が、誰かと重なる。





『周ちゃん!』







「・・ま、さか・・・・?」










ドンッ









何かとぶつかって視線を戻すとその先に居たのは


「っつ・・跡部・・!」



「チッ・・テメェ何ボヤボヤしてんだよ。俺様が与えたチャンスを無駄にする気か?
 先に言っとくがあいつを泣かせたらかっさらうから覚悟してろよ。」




へぇ・・意外だな。あの跡部が・・。


フフ、さすが



不二はいつもの優しげな笑みを浮かべた後、真剣な顔つきで跡部を見て口を開いた。



「勿論・・渡す気はないよ跡部。必ず僕が幸せにするから。」


「・・ならさっさと行きやがれ。お姫様はうちの奴らに人気みてぇだからな。」



跡部はそっけなくそう言うと、コートの方に歩き出した。

その後を不二が呼び止める。


「待って、跡部」


「・・なんだよ」




「・・有難う。感謝するよ。」





「ハッ。野郎に感謝されても嬉しくねぇな。いいから行け。」




・・俺もとんだお人よしだな。

あんな顔されちゃ最初から勝負は見えてる。

後はお前しだいだ。・・頼んだぜ不二。








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微妙な終わり方だ。
てか、跡部っぽくねぇええ!!難しいよー。