この気持ちだけは きっと変わらない。







二人の形








私の彼氏は氷帝学園、テニス部部長の跡部景吾。
多くの部員の頂点に立ってる男。

成績優秀、金持ち、整った顔立ち・・・ときたら勿論ライバルも多い。


今日も私の不安をよそにフェンスの外からは黄色い声。

















「俺様の美技に酔いな!」

「キャー−−−−−−−−−ッww跡部様ーww」


景吾の声一言で周りが変わる。

そして私の心境さえも。


景吾は当然モテるし、他の女の子のとこに行っちゃったらどうしよう
と毎日不安でどうしようもない。


不器用だから気持ちを上手く伝えられなくて・・。
好きの一言を言うのにも勇気がいる。


せっかく彼女になれたんだから頑張らなくちゃ。


そう決心すると、コートを後にして部室へ向かった。
















―――部活終了後









ガチャ











、こんなとこに居たのかよ。」

「け、景吾・・・。あの・・」

「あ?」



やっぱり顔を見ると言えない・・・!
恥ずかしさで思わず赤くなってしまって、なんとなく話づらい。



「ックク・・・」

「え!?」

「顔が赤いぜ?。・・・で?」



うぅ・・・。遊ばれてる・・・!?



「す・・・すすす・・すーーー!!!」


あぁあ何言ってんだろこれじゃただの変人だよ・・・!!

涙目になってきたその時、











くしゃっ












「ふぇ?」

「わかってるから無理すんな。・・ありがとな」



頭を撫でながらそう言ってくれた。






「・・大好き」







自分でもびっくりしたけど、景吾はもっと驚いたみたい。
不意をつかれたのか珍しく顔が赤いように見える。



・・・景吾のこんな一面を見られるのも私だけなんだよね。



そう思うと笑みがこぼれて、なんだってできるような気がしてきた。



「景吾、一緒に帰ろう」



あなたにはあたししかいない なんて そんなことは到底言えないけれど

今のあたしにはあなたしかいらない



見えない気持ちを、信じて言える。




「いいぜ。送ってやるよ。お姫様?」






手をひくあたしに笑ってついてきてくれる




それが




二人の形。







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OPEN記念ドリということで書かせていただきました。
題名の「二人の形」はaikoの曲からです!
好きでよく聴くんですよ♪
そのわりにはこんなヘボドリかい!というつっこみはナシで。
なにはともあれおめでとうございます。
サイト運営頑張りましょうね!!


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